投資信託は「S&P500」が良いと聞きますが、株式はどんな銘柄を選べば良いのか分かりません。「株主優待」をもらえる企業なら損はないですか?
新NISAでは、プロが投資家の代わりに運用する投資信託のほか、個別株に投資することも可能です。なかには株主優待がついた株式もありますが、どれを選べば良いのでしょうか?   本記事では株主優待つきの株のメリット・デメリットや、長期投資に向いている投資商品について紹介します。

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新NISAでも株主優待のある株を購入することはできる

新NISAは以前の「一般NISA」「つみたてNISA」と違い、投資の利益が非課税になる期間が無期限です。
 
利益の全額が再投資される投資信託に投資する人だけでなく、高配当株を保有して配当金を得たい人にとっても適した制度といえます。なかには、株主になることで企業から提供されるさまざまな優待に興味を持つ人もいるでしょう。
 
株主優待銘柄とは、株主優待制度を取り入れている企業の株式のことで、所定の株数を保有して株主になれば食事券やサービス券、カタログなどの優待が受け取れます。
 
高還元の優待銘柄は人気が高いため、市場の影響で株価が下がっても多くの人に購入されて反発しやすいという特徴があります。
 

株主優待は途中で廃止される可能性がある

株主優待は新NISAの投資先として考えられますが、将来ずっと同じ優待が続くと約束されているわけではありません。株主優待は業績悪化などを理由に内容が改定されたり、優待そのものが廃止されたりする可能性がある点に注意が必要です。
 
例えば手ごろな価格でイタリアンが食べられるファミリーレストランとして有名な「サイゼリヤ」では、過去に「100株以上500株未満の保有で2000円」「500株以上1000株未満の保有で1万円」「1000株以上の保有で2万円」の食事券がそれぞれ株主優待として受け取れました。
 
ところが、2024年7月には株主優待の廃止が発表されました。有名な大手企業でも、経営戦略の見直しや株主への公平な利益還元などを理由に株主優待が廃止されたり改悪されたりする可能性は十分にあるのです。
 

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