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会社員の平均年収とボーナス
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した会社員の平均年収は460万円です。そのうち正社員(正職員)に限定すると、平均530万円という結果でした。
ボーナスを年2回支給される企業が多く、年間の平均支給額は71万4000円でした。
ただし、会社員の給与やボーナスは、企業の規模や業績に大きく左右されます。表1に、企業規模別の平均年収とボーナスの平均額をまとめています。
表1
資本金 | 平均年収 | 平均ボーナス |
---|---|---|
2000万円未満 | 385万7000円 | 33万4000円 |
2000万円~5000万円 | 437万5000円 | 57万6000円 |
5000万円~1億円 | 423万2000円 | 61万円 |
1億円~10億円 | 480万9000円 | 80万8000円 |
10億円以上 | 652万6000円 | 150万2000円 |
出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」をもとに筆者作成
業績が好調な企業では、高額なボーナスを支給されることもありますが、業績が悪化すると、ボーナスの減額や支給自体がなくなってしまうこともあります。
最近では、成果主義型の給与体系を採用する企業も増えており、個人の能力や実績が給与やボーナスに反映されることも多いようです。
地方公務員の平均年収とボーナス
地方公務員の給与は、各自治体の条例によって定められています。総務省の「令和5年地方公務員給与実態調査」によると、一般行政職の平均月給は31万5159円です。さらに諸手当の平均月額8万7927円を足すと、月収は40万3086円になります。
また、ボーナスにあたる「期末手当」と「勤勉手当」は、一般職員で平均158万8036円が支給されています。これらを合計すると、地方公務員の平均年収は642万5068円であることが分かりました。
地方公務員の給与は、景気変動の影響を受けにくいという特徴があります。また、年功序列型の給与体系が残っている自治体が多く、安定した収入を得られます。その一方、個人の評価でボーナスの増額や昇給などを狙うことは困難です。