非常勤講師の年収はどのくらい? 福利厚生の詳細を教えて!
公立高校の教師といえば、安定した公務員であり高収入なのではと考える人もいるかもしれません。   しかし、教師の中には非常勤で働く人もいます。非常勤で働く公立高校の講師の収入は時間給なのか、月給なのか、仕事内容は正規の教師と違いがあるのかなど、一般的に知られていないこともあるでしょう。   今回は、東京都の公立高校で非常勤講師をした場合の収入についてご紹介します。

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東京都の公立校の教師は3種類

東京都の代表的な公立校の教師は「正規教員」「臨時的任用教員」「時間講師」の3種類です。その中でも時間講師が、一般的にいわれる非常勤講師のことを指します。
 
働き方や待遇などの違いは表1のようになります。
 
表1

正規教員 臨時的任用教員 時間講師
仕事内容 ・学級担任
・授業
・校務分掌(学校運営に必要な業務)など
・授業
・授業に付随する業務
・研修
勤務体系 常勤
(勤務時間:38時間45分/週)
非常勤
(勤務時間:最大26時間/週)
※兼業可
給与 月給制
(臨時的任用教員の給与は正規教員に準じる)
報酬制
働く期間 定年まで 数ヶ月~1年以内
(年度を超えない範囲)
※場合により更新あり
学校の採用理由による
(年度を超えない範囲)
※場合により更新あり

※東京都公立学校教員採用ポータルサイトを基に筆者作成
 
勤務体系や仕事内容・給与などは、正規教員と臨時的任用教員はほぼ変わりません。仕事内容に制限があり、1週間に勤務できる時間数も12時間以上短くなっています。
 

東京都の公立校の時間講師(非常勤講師)とは

東京都の公立校で採用される時間講師は、正規教員の育児による時短勤務や病気休暇などが理由で必要な授業時間数が確保できない場合に、補充として採用されます。
 
時短勤務の場合は「足りない時間数」、病気休暇のように長期になる場合はその「期間」採用されることになり、いずれにしても最長で1年間のみの契約です(状況により、翌年度以降も採用される可能性あり)。
 
東京都の時間講師(非常勤講師)の収入や福利厚生を詳しく確認してみましょう。
 

時間講師(非常勤講師)の年収