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試験登用期間とは
試用期間は、従業員の人柄や能力、適性を見極め、本採用の可否を判断するために設けられる期間です。入社後すぐに十分な成果を出せるとは限らないため、企業と従業員の双方が適性を確認できるよう、一定期間の試用期間が設けられるのが一般的です。
実際に、多くの企業が試用期間を導入しており、その割合は86.9%にのぼります。正規従業員の試用期間の長さは、新卒採用の場合、「3か月程度」が最も多く66.1%を占め、次いで「6か月程度」が18.3%、「2か月程度」が8.4%です。
中途採用でも同様の傾向が見られ、「3か月程度」が65.7%と最も多く、続いて「6か月程度」が16.5%、「2か月程度」が8.3%となっています。「6か月以上」に及ぶケースは、新卒採用で19.8%、中途採用で18.9%であり、両者で大きな違いはありません。
試用期間の長さは各企業の就業規則によって決められ、一般的には「3か月~6か月程度」に設定されることが多いものの、法的な上限はありません。「6か月以内」、特に「3か月以内」とすることが一般的ですが、企業ごとに異なります。
見極めには一定の期間が必要な一方で、試用期間が長すぎると従業員に不安を与えかねません。特に、1年以上の長期にわたる試用期間は、従業員の不安を高め、離職や求職者からの敬遠につながる可能性があります。そのため、適切な期間を設定することが重要です。