地方に引っ越してビックリ! 高すぎる「プロパンガス代」を「都市ガス相当」まで節約することはできますか?
地方では、都市ガスではなくプロパンガスを使用することがあります。一般的にプロパンガスは都市ガスよりも料金が高くなりやすく、家計を圧迫する要因になります。   例えば、都市部から地方へ引っ越したとき、ガス代の急増に驚くことがあるかもしれません。本記事では、プロパンガスの料金が高い理由や、節約する方法などを解説します。

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プロパンガスの価格は都市ガスの約2倍!?

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会によると、全国平均のプロパンガス価格と大手都市ガス会社を比較すると、プロパンガスのほうが1.74倍高くなっています。使用量によっては、都市ガスの2倍以上になるケースもあり得るでしょう。
 
プロパンガスの料金が高くなりやすい理由の一つが、ガスの供給方法です。プロパンガスは各家庭に直接訪問してガスボンベを届ける必要があるため、輸送代や輸送に伴う人件費がかかります。特に、人口密度の低い地域や山間部では、配達コストや人件費がさらにかさむため料金が高くなる傾向にあります。
 
また、プロパンガスはガス会社ごとに基本料金や従量料金を決められる「自由料金制」です。地域によっては、価格競争が行われにくい状況が生まれており、消費者の選択肢が限られているケースも少なくありません。契約している会社によっては割高な料金設定をしているケースもあるため、ガス代が高くなりやすいのです。
 

ガス代を最大限節約する方法

プロパンガスの料金を抑える方法として代表的なのは、利用する会社を変更することです。会社ごとに料金設定が異なるため、契約する会社を変更するだけで、30%以上ガス代を節約できるケースもあります。
 
比較サイトを活用すれば、住んでいるエリアで利用できるガス会社を、スムーズに比較できます。現在の契約内容と照らし合わせて、お得に利用できる会社がないか確認してみてください。
 
ただし、賃貸物件の場合はオーナーが特定のガス会社と契約しているケースがあります。入居者が自由にガス会社を変えられない可能性がある点には注意が必要です。
 
ガス会社を変更するほかには、日常的な節約が挙げられます。例えば、浴槽に貯める湯量を減らしたり、追い炊き回数を減らしたりすれば、ガスの使用量を抑えられ料金の節約につながるでしょう。浴槽のふたを活用して浴槽の湯温を保温したり、節水シャワーヘッドを使用したりすることも効果的です。
 
また、調理をする際にはガスではなく電子レンジで調理したり、同時に調理できるものは一つの鍋で調理したりする方法が考えられます。暖かい時期は、食器洗いを常温の水で行うことも節約につながります。
 
日常のなかでガスを使用する機会は多くありますが、「どこか節約できないか」を意識してみるとよいでしょう。
 

まとめ