凍っているときにワイパーを無理やり動かすと、ワイパー自体が傷む可能性があります。凍結したガラス面は、氷により凹凸があるためです。もしウォッシャー液を使ったとしても、すぐに凍ってしまうためあまり意味はないでしょう。
 
ワイパーが傷むと雨や雪のなかで運転するときにうまく機能しなくなったり車検に通らなくなったりする可能性があります。ワイパーが使えなくなると買い換えが必要です。ワイパーの種類やメーカーにもよりますが、自分で交換する場合は2000~8000円程度、ワイパーゴムだけでも1000~3000円程度はかかるでしょう。
 
また、凍結を溶かすためにフロントガラスの氷をたたいて割ったり熱湯をかけたりすることも間違った対処法のひとつとされています。氷をたたいているときや、熱湯と氷の温度差でガラスが膨張をするなどで、ひびが入るケースがあるためです。
 
ひび割れは車検に通らないだけでなく、運転時に視界不良となり思わぬ事故につながる可能性もあります。
 
もし対処法を間違えてフロントガラスを交換や修理するとなると、費用目安は以下の通りです。

●本体交換:7万~10万円程度
●ガラス修理:1万~3万円程度

ただし、交換や修理を依頼する業者やガラスの種類によっては、金額が変わる可能性もあります。もしフロントガラスを交換する事態になったなら、複数の業者で見積もりをしてもらいましょう。
 

できるだけ早く氷を溶かしたいなら解氷スプレーがおすすめ

凍結しているフロントガラスの氷を溶かす方法としては、デフロスターや解氷スプレーの利用などがあります。デフロスターは車に備え付けの機能ですが、あたたかい風が出て溶けるまでに時間がかかるケースもあるでしょう。できるだけ素早く溶かしたいときは、解氷スプレーがおすすめです。
 
なお、凍っているフロントガラスでワイパーを動かしたり熱湯をかけたりすると、ワイパーやフロントガラスが傷む原因になります。車検に通らなくなる可能性もあるため、やめましょう。フロントガラスを交換することになると、10万円程度の費用が発生する場合もあります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー