投資を始めました。ファンドにも「休業日」があるようですが、取引をする際に何か影響はありますか?
ファンドを検討するときに、ファンドのスケジュールを考えたことはありますか?   例えば、中国には春節と呼ばれる旧正月の期間があります。日本にも正月休みがあり、正月休みの期間中、証券取引所の取引がありません。中国の春節も同じです。   春節の期間中は上海証券取引所が休業となります。時差があるにせよ、土曜日や日曜日が休業というのは、国による違いはありません。しかし、土曜日や日曜日以外の休日は国により違いがあります。   今回はファンドのスケジュールについて詳しく見てみましょう。

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ファンド休業日(ファンド休場日)

ファンドの休業日(ファンドの休場日も同じ意味ですが、本稿では休業日とします)とは、ファンドの買い付けや売却の申し込みができない日のことです。証券会社にもよりますが、Webでは「受付」のみを行い、「翌営業日扱い」の注文(申し込み)となります。
 
では、ファンドの休業日をあらかじめ知れるのでしょうか?
 
証券会社等のサイトで「2025年の休場スケジュール」等を案内していることがあります。例えば、ある証券会社のサイトでは一覧表の中で「米国株式 香港市場 上海A株市場 …」というように、株式市場ごとに案内しています。
 
また、全世界の株式を対象にしたあるファンドでは、交付目論見書の中で申込不可日として「ニューヨーク証券取引所、ニューヨークの銀行、ロンドン証券取引所、ロンドンの銀行、香港取引所、香港の銀行の休業日」と案内しています。
 
つまり、検討しているファンドがあれば、交付目論見書の申込不可日を確認すれば、どこの市場の休業日の影響で申し込みできないのかが分かります。市場ごとに具体的な休業日を知りたい場合は、証券会社など取引金融機関のサイトを確認しましょう。
 
なお、休業日は「あらかじめ決められた日」とも限りません。例えば、先般の「アメリカ市場の休場」は、休場スケジュールに載っておらず、臨時に生じたものです。海外の株式・債券・不動産を対象とするファンドを取引する際には留意する必要があります。
 

ファンドのスケジュール