出典:文部科学省「高校生等への修学支援 高校生等奨学給付金」を基に筆者作成
 
学費に困っているときは、こうした制度を利用できないか自治体に相談しましょう。
 

お金が不足しそうなときの対処法

費用が不足しており、制度の条件も満たさなかったときは、ほかの方法でお金を工面する必要があります。こうした状況のときは、まず両親や親戚などにお金を借りられないか確認しましょう。支援してもらうときは、いくら借りていつまでに返すかを明確にしておくと、金銭トラブルを防ぎやすくなります。
 
親戚からも借りられないときは、教育ローンやカードローンの利用も選択肢の一つです。ただし、ローンを利用するには本人の返済能力が審査基準の一つなので、もともと所得が低かったり信用情報に問題があったりする場合は、利用できません。
 

公立高校と私立高校では学習費に128万9907円の差がある

文部科学省の調査では、公立高校と私立高校で3年間の学習費総額に128万9907円の差があることが分かりました。学費を支払えれば問題ありませんが、支払いが厳しいときは制度を活用したりほかのお金を回したりといった工夫が必要です。
 
制度を活用する場合は、収入に応じて支給される金額の上限が変動します。場合によっては、全額を受け取れないケースがある点に留意しておきましょう。制度も利用できないときは、親戚からサポートを受けられないか依頼することも検討する必要があります。
 

出典

文部科学省
令和5年度子供の学習費調査 1 学習費総額 (学年別)表2 学年(年齢)別の学習費総額(5ページ)
 高校生等への就学支援
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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