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飲酒と生活習慣病リスクの関係
適度な飲酒は健康維持に寄与するといわれる一方、過剰な飲酒は生活習慣病のリスクを高めます。飲酒量が増えるほど、肝臓疾患や高血圧、糖尿病などのリスクが上昇するためです。
生活習慣病のリスクを高める飲酒量は、1日の純アルコール摂取量が男性で40グラム以上、女性で20グラム以上とされています。この量の摂取が続くと、肝機能の負担が大きくなり脂肪肝やアルコール性肝炎を引き起こす恐れがあるため、注意が必要です。
また、アルコールは血糖値のコントロールを乱し、糖尿病発症の引き金となる場合があります。適切な飲酒量を守り、飲酒後は水分補給や十分な休息を取り、生活習慣病のリスクを減らすことが大切です。
飲酒頻度と健康への影響
飲酒の頻度が高いほど生活習慣病のリスクが高まる恐れがあります。厚生労働省のデータによると、飲酒頻度と生活習慣病のリスクの関係は表1の通りです。
表1
飲酒頻度 | 生活習慣病のリスクを高める量 |
---|---|
毎日 | 40~60g |
週5~6日 | 40~60g |
週3~4日 | 60~100g |
週1~2日 | 100g |
月1~3日 | 100g |
出典:厚生労働省「あなたが決める、お酒のたしなみ方」より筆者作成
飲酒が毎日の習慣になっていると、アルコール依存症の一因となるだけでなく、肥満、高血圧、心疾患のリスクを増加させます。そのため、週に数回程度に頻度を抑え、連続して飲酒しない「休肝日」を設けることが推奨されています。
例えば、週に1~2日はアルコールを一切摂取しない日を設けることで、肝臓の回復を助けることが可能です。また、飲酒頻度を減らすためには、アルコール以外の飲み物を選ぶ習慣をつけたり、外食時にはノンアルコールの選択肢を活用したりするとよいでしょう。