老後資金を用意するには、さまざまな方法がありますが、比較的簡単にできるのは「生活費の見直し」です。以下の生活費から見直すとよいでしょう。

●食費
●通信費
●車関連
●保険
●水道光熱費

例えば食費では、買い物に行く回数を減らしたり、特売日を活用したりすることが効果的だといわれています。通信費に関しては、スマートフォンやインターネットの料金を一度見直せば、継続的な節約効果を得られる可能性があります。
 
支出を減らすことはもちろん重要ですが、収入を増やすのも老後資金を増やす手立てとなります。今回のケースでは定年後も働く予定であるため、再雇用やパート勤務により定期的な収入が見込めると考えられます。
 
300万円の貯金を活用して、金融資産へ投資するのもよいかもしれません。ただし、投資した金額を失う可能性もあるため、リスクを理解したうえで取り組みましょう。
 

60代の平均年収は世帯単位で536万6000円、一人当たり248万4000円になる

60代の平均年収を調べてみると、世帯単位で536万6000円、一人当たりだと248万4000円になることが分かりました。50代の平均年収と比較すると、世帯単位で200万円ほど減少するため、場合によっては生活していくことが難しいかもしれません。
 
実際、年金だけで生活しようとした場合、収入に対して支出が上回る傾向があるようです。そのため、生活費を見直したり、収入を増やす方法を実践したりといった対策が必要になるでしょう。
 

出典

厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況
総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)平均結果の概要
日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー