60代の平均年収はどれくらい?老後に必要な資金の目安とは
定年後も働く予定の人は、50代と60代で、どれくらい年収が異なるのかが気になるかもしれません。   この記事では、60代の平均年収とあわせて、老後生活に必要な資金額の目安をまとめました。老後資金を用意する方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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60代の平均年収はどれくらい?

厚生労働省が発表している「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、60~69歳の一世帯当たりの平均所得金額は536万6000円でした。一人当たりの場合は、248万4000円になります。
 
対して50~59歳の平均年収は、一世帯当たりで758万5000円、一人当たりで309万4000円です。
 
60代になると、50代の頃よりも世帯年収が200万円ほど減少する可能性があるため、支出とのバランスを見直す必要があるかもしれません。
 
ただし、上記の金額は全国平均です。企業の規模や勤務地などによっても変動する可能性がある点には注意してください。
 

老後に必要な資金の目安

老後生活に必要な資金額の目安には、さまざまな説がありますが、例えば、総務省統計局が発表している「家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)平均結果の概要」を見ると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の平均支出は、月に25万959円であることが分かりました。
 
対して、日本年金機構が発表している「夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額」は、令和5年時点で月に22万4482円です。このことから、毎月2万6477円不足する可能性があると分かります。年間にすると、31万7724円の不足です。
 
仮に貯金が300万円であれば、年金だけで生活した場合、およそ10年で使い切ってしまう計算となります。そのため、老後資金を用意するために定年後も働いたり、退職前に準備したりする必要があるでしょう。
 

老後資金を用意する方法