「自宅の車庫」から「はみ出して駐車」している車は「罰金」の対象にはならないの? はみ出し駐車した際の罰則などについて詳しく解説
「車庫から道路にはみ出した車は罰金の対象にならないの? 」と感じたことがある方もいるかもしれません。   実は、はみ出し駐車は「自動車の保管場所の確保等に関する法律(以下、車庫法)」や「道路交通法」に違反し、罰金の対象となる可能性があるようです。   そこで今回は、はみ出し駐車に関する法律や罰則について解説します。

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道路への「はみ出し駐車」は法律に違反する可能性がある

道路へのはみ出し駐車は、車庫法や道路交通法に違反する可能性があります。ここではそれぞれの違反の可能性について解説します。
 
そもそも、車を購入する際は車庫証明書が必要とされており、証明書を取得するには自動車保管場所の条件を満たす必要があります。条件は以下の通りです。

●車を使用する者の住所から2キロメートル以内(直線距離)にある
●道路から問題なく出入りができ、車全体を収容できる
●保管場所を使用する権限がある

以上の条件を満たさなければ、車庫証明書の発行はできないとされています。そのため、車を購入するために駐車場を借りる際は、上記の条件を満たす場所を選びましょう。
 
また、2つ目の条件に「車全体を収容できる」があるように、車庫から車がはみ出すような保管場所は認められないと考えられます。
 
車がはみ出す原因として、車庫内に荷物を置いたり物置を設置したりするなど、いつの間にか車庫を狭くしてしまっていることが考えられます。
 

車庫法に違反する可能性

はみ出し駐車は、車庫法の第11条に違反する可能性があります。道路上を車の保管場所とすることは認めていないためです。
 
はみ出し駐車は、ほかの車や歩行者に迷惑をかける可能性があり、事故の発生も予想されます。そのため、車庫法違反となり罰せられるおそれがあるでしょう。
 

道路交通法に違反する可能性