・防犯性が低い
・外から室内が見えやすい
・2階以上の部屋に比べて湿度が高くなりやすく、日も当たりにくい
・虫が出やすい
・浸水被害を受けやすい
・屋外の騒音を感じやすい
どうして「アパートの1階は危険」と言われているの? 考えられる「リスク」や、一階の「家賃相場」について解説
1階の部屋が避けられがちな理由の多くは、防犯性の低さやプライバシーの保護がしにくい点にあるようです。1階は地面に隣接している都合上、侵入しやすい状況にあります。歩行者と目線が近いことから、室内を見られるリスクもあります。カーテンを開けにくいなど、窮屈に感じる瞬間もあるかもしれません。
こういった理由から、1階の部屋は2階以上の部屋に比べて、家賃が低めに設定されているケースが多いのです。
1階の部屋の家賃相場
実際の賃貸情報を見てみると、東京都新宿区のとある1LDKの物件は、2階の部屋の家賃が16万5000円です。対して、同じ間取りである1階の部屋の家賃は15万9000円となっており、6000円ほど安くなっています。
東京都渋谷区のとあるワンルームの場合、2階の部屋の家賃は9万5000円ですが、1階の部屋は9万3000円と2000円安くなっています。もちろん、間取りは変わりません。
家賃は、立地や間取り、築年数などさまざまな状況で変化するとされています。しかし、同じ物件で同じ間取りであれば、2階よりも1階の部屋の方が、数千円ほど家賃が低い傾向にあるようです。仮に5000円の差がある場合は、1階の部屋に住むことで年間6万円の節約になる可能性があります。
ただし、同じ物件で同じ間取りでも、部屋の階数による家賃の差がないケースもあるでしょう。その場合は1階の部屋であることのメリットを享受できなくなるため、家賃を少しでも抑えたい方は注意してください。
アパートの1階が避けられる理由は防犯性の低さから
アパートの1階が避けられがちな理由はいくつかあるようですが、2階以上の部屋に比べて防犯性が低く、プライバシーを保ちにくい点にあるといえます。しかし、家賃が低めに設定されることがあるなど、1階の部屋ならではのメリットもあります。
実際の家賃が、階数によってどれほど差があるかは物件次第だと考えられますが、数千円の差になることもあり、年間で考えると数万円の節約につながる可能性もあります。少しでも家賃を抑えたい方は、1階の部屋を検討してみてもよいかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー