地方税を自宅やオフィスから支払える「eLTAX」ってどんな制度?会社員にもメリットはあるの?
各地方自治体では、地方税を自宅やオフィスから支払える「eLTAX(エルタックス)」の利用促進に取り組んでいるようです。さまざまな業務のデジタル化が進んでいるものの、中には人材不足や従来のやり方への固執などから、思うように移行できていないケースもあるでしょう。   そこで今回は、地方税の支払いで便利なeLTAXの概要や、利用するメリットおよび注意点について調べてみました。一般的には事業主にとってメリットの大きい制度のようですが、会社員にとっても役立つ場合があるようですから参考にしてください。

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eLTAXとは

地方税共同機構によると、eLTAX(エルタックス)とは「地方税ポータルシステムの呼称で、地方税における手続きを、インターネットを利用して電子的に行うシステム」のことです。
 
地方税の申告・申請・納税などを紙の申告書で手続きする従来の方法では、それぞれの地方公共団体に個別に提出する必要がありました。eLTAXは地方共同団体が共同で運営しているため、地方税に関する手続きは電子データとして一つの窓口に一括で送れます。
 
eLTAXでは、以下3つの手続きが可能です。
 

・電子申告

PCdeskなどのeLTAX対応ソフトウェアを使用すると、場所を問わずにインターネット経由で申告手続きができます。
 

・電子申請、届け出

eLTAXで電子化されている申告手続きに関連した申請・届け出手続きをWebブラウザからできます。
 

・共通納税

電子的に地方税の納付手続きができます。
 

eLTAXを活用するメリットや注意点

eLTAXには、以下のようなメリットがあります。

●インターネット経由で申告書などを提出できる
●複数の地方公共団体に対する申告を1回のデータ送信操作で行える
●チェック機能を使って入力・計算の誤りを防止できる
●eLTAX対応の市販の税務・会計ソフトで作成した申告データも使用できる
●ポータルセンタから利用者情報をダウンロードすると、住所や氏名などを自動入力でき効率化できる