新幹線で移動中に爆睡でまさかの乗り過ごし…!行き過ぎた“乗車区間”の往復運賃は払わないとダメでしょうか?
「新幹線で移動中に深く眠り込んでしまい、気が付いたら目的地を通り過ぎていた」ということがあるかもしれません。   この場合、料金の支払いがどうなるのか気になる人もいるでしょう。新幹線の料金は在来線より高いため、通り過ぎた分の乗車料金も追加支払いをするのか、それとも事情を説明すれば免除してもらえるのか不安になるかもしれません。   本記事では、新幹線で目的地を過ぎてしまった場合の料金の支払いについて解説します。

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乗り越した場合は原則「不足分の支払い」が発生する

もし本来の目的地とは異なる駅に到着した場合(乗り越した場合)、より多くの距離を移動したことになり、料金の支払いに不足が発生します。新幹線は乗車券と特急券の料金の合算からなりますが、乗り越し精算額の計算方法はそれぞれ異なります。
 

特急券の乗り越し精算

東海旅客鉄道株式会社によると、使用開始後の特急料金の支払いに関する規定は以下の通りです。
 
「指定券、自由席特急券、特定特急券(座席を指定して発売したものを除く。)、急行券、自由席グリーン券は1回に限り変更できます。その際には、変更前と変更後の料金を比較してその差額をいただきます。」
 
この説明によると、乗り越した場合は、出発地から最終到着地までの特急券料金と、購入した目的地までの特急券料金との差額を支払わなければなりません。
 
例えば、東京を出発して名古屋が目的地なのに新大阪へ行ってしまったとしましょう。名古屋までの特急券料金が4920円で、新大阪までが5810円だとすると、差額の890円の支払いが発生する計算です。
 

乗車券の乗り越し精算

同じく東海旅客鉄道株式会社によると、乗車券については、以下の説明があります。
 
「乗車券で乗り越しされる場合は、乗り越し区間の運賃をいただきます。」
 
乗車券の乗り越し精算は、特急券のような差額分ではなく、純粋に乗り越した区間の通常運賃を支払って行います。
 
例えば乗り越し区間が名古屋から新大阪までで、乗車運賃が3410円なら、その額を支払わなければなりません。ただし以下の場合においては、差額の計算が適用されるため注意が必要です。