いつも「給油ランプ」がついてからガソリンを入れる夫。「燃費に影響」するというのですが本当なのでしょうか?
ガソリン代が高騰する中、燃費を少しでも改善したいと考える人もいるかもしれません。1リットル当たりで走行できる距離が延びれば、節約にもつながる可能性があります。   夫が燃費改善に効果があるといって、給油ランプがついてからガソリンを入れている場合、本当に節約につながるのか妻の立場だと気になるかもしれません。   そこで本記事では、給油ランプがついてからガソリンを給油すると本当に節約につながるのかについて解説します。

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給油ランプが点灯する目安と走行できる距離

給油ランプが点灯する目安は、メーカーや車種により違いがあるようです。トヨタ自動車の場合、概ね5~10リットルの残量とされており、車種別の点灯タイミングは取扱書に記載されています。ホンダやマツダなど国産他社においても車種による違いはあるものの、同様の残量で警告灯が表示されるようです。
 
給油ランプが点灯してから走行できる距離は、路面状況やアクセルワークによって違いが出るとされています。
 
一般的には、距離にして50キロメートル程度走行できるといわれていますが、同一車種でもタイヤサイズを変更していたり、装備品を付けることによって重量が重くなっていたりする場合、走行可能距離に違いが出る可能性があります。
 

給油ランプ点灯後に給油してもほとんど燃費は改善されない

給油をタンク容量のギリギリまで減らしてから行えば、燃料の重量を抑えられるため燃費がよくなると考えて、給油を遅らせる方がいるようです。
 
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の「エコドライブ10のすすめ」によると、100キログラムの不要な荷物を載せた場合の燃費影響は3%程度と紹介されています。1リットル当たり10キロメートルの燃費の場合、100キログラムの荷物を載せた状態では9.7キロメートル走行できる計算となるでしょう。
 
ガソリンの重量は、1リットルが約0.75キログラムといわれているため、軽自動車で30リットルのタンクの場合、満タン重量は約22.5キログラムです。
 
給油ランプ点灯時に5リットル残っている場合の重量は約3.75キログラムですので、満タン時と比較した際に軽くなる重さは約18.75キログラムとなります。100キログラムで3%の燃費影響ですので、約19キログラムの場合、影響度も重量と同じく20%程度と仮定するのであれば、0.6%ほどと考えられます。
 
このため、走行できる距離は約9.94キロメートルと推定されます。このことから、燃費にはほとんど影響がないと考えられるでしょう。
 

給油ランプ点灯後に給油を行うリスク