彼氏が運転中「赤信号」になるたび、スマホをチェックします。「停車中は違反にならない」と言っているけど、本当に問題ないの? 違反になる条件を“危険性”とあわせて解説
運転者が赤信号で停車するたびにスマートフォンを見ていて、思わぬ事故につながるのではないかと気になったことはありませんか?「停車中ならスマホを見ても大丈夫」と思っている人も多いかもしれませんが、実際に赤信号の間にスマホを触ることにはさまざまなリスクがあります。   本記事では、停車中のスマホ操作が違反になる条件や、その危険性などについて解説します。

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信号待ちでのスマホ操作は違反?

運転中のスマホ操作が違反であることは広く知られていますが、信号待ちの間にスマホを操作することは違反になるのか、気になる人もいるでしょう。道路交通法第71条では、次のように定められています。

「自動車、原動機付自転車又は自転車を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置を通話のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと」

つまり、運転中はスマホを操作するのはもちろん、じっと見るのも禁止されているということです。ただそれは、あくまでも「停車中を除いたとき」のことです。言い換えれば、赤信号での停車中にスマホを操作したとしても、厳密には違反とはならないといえるでしょう。
 

停車中のスマホ操作が危険な理由

JAF Mate Onlineが行った調査によると、信号待ちをしている車の運転者の7%がスマホを操作しているとされています。違反とはならないものの、赤信号でも停車中にスマホを操作することにはさまざまなリスクがあります。
 
例えば赤信号中にスマホに集中していると、青信号に変わったことに気づくのが遅れ、後続車に急かされて慌てて発進する場面もあるかもしれません。
 
また、スマホを操作することで、周囲の状況の変化に気づかなくなる可能性もあるでしょう。もし停車中に子どもが車の死角に入り込んできていた場合、青信号に変わって発進したときに子どもの存在に気づかず、接触してしまうことも考えられます。
 
このように停車中でもスマホに視線や意識が向くと、周りの状況把握が遅れ、事故を引き起こすリスクが高まります。停車中であってもスマホの操作は極力控えたほうがよいでしょう。
 

違反した場合は反則金が発生