「米のとぎ汁は栄養になる」と聞いて植物にあげています。「栄養剤」との違いやデメリットはないのでしょうか?
米のとぎ汁は栄養があるので、植物にあげるとよいと聞いたことがある方もいるかもしれません。米のとぎ汁にはさまざまな栄養素が含まれていますが、植物にあげる際は注意しておきたい点がいくつかあります。   そこで今回は、米のとぎ汁は栄養剤の代わりになるのかを検証しつつ、植物にあげる場合の注意点についても解説します。

▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?

米のとぎ汁は栄養剤の代わりになるのか?

米のとぎ汁を植物にあげても、お店で売られている栄養剤と同様の効果は期待できないでしょう。とぎ汁にはビタミン・ミネラル・油分・たんぱく質などの栄養が含まれているようです。
 
一方で、植物の成長に必要な三大栄養素は「窒素・リン酸・カリウム」といわれています。栄養剤にはこの三大栄養素が豊富に含まれていますが、米のとぎ汁にはほとんど含まれていないようです。そのため、米のとぎ汁を栄養剤の代わりと考えた場合はほとんど効果がないと考えられるでしょう。
 

米のとぎ汁を植物にあげる際の注意点

米のとぎ汁を植物にあげる場合は、注意すべき点がいくつかあります。知らずにとぎ汁をあげすぎてしまうと、土が硬くなる、カビや悪臭の原因になることもあるため注意しましょう。
 

とぎ汁をあげすぎない

米のとぎ汁を植物に与えすぎると、植物が育つうえでかかせない土が硬くなる可能性があります。米のとぎ汁に含まれているたんぱく質や油分を、植物が栄養として取り入れるためには微生物による分解が必要です。
 
とぎ汁をあげすぎてしまうと、土の中にある窒素が使われ、植物の成長に必要な窒素が不足するおそれがあります。土が硬くなってしまうと、植物の根が伸びづらくなるなど植物の成長に好ましくない環境になってしまうため、米のとぎ汁を植物にあげる場合は、週に一度程度から様子を見て与えるようにしましょう。
 

風通しのよい場所であげる