「床暖房」から「ホットカーペット」にしたら、電気代はどれくらい安くなる?
寒い時期になると暖房器具を使用する機会が増えてくるでしょう。中には、数種類の暖房器具を併用している家庭もあるかもしれません。暖房器具を使用するにあたって、どれくらいコストがかかるのか気になることもあるはずです。   本記事では、床暖房とホットカーペットの光熱費を比較するとともに、暖かさの違いなどについても詳しくご紹介します。

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床暖房には「電気式」と「温水式」がある

床暖房とホットカーペットの光熱費を比較する前に、床暖房の種類について確認しておきましょう。床暖房には大きく分けて「電気式」と「温水式」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
 
まず、電気式床暖房には熱源によって「電熱線式」「蓄熱式」「PTCヒーター式」があります。電気式は初期費用は比較的安く済む傾向にありますが、ランニングコストが高くなりやすいという特徴があります。
 
一方の温水式床暖房には「ガス式」「ヒートポンプ式」「灯油式」などの種類があり、電気式に比べて初期費用はかかるものの、ランニングコストはおさえやすいでしょう。特に、広い面積に設置するのであれば、温水式の方がコストメリットが大きくなります。
 
自宅の床暖房がどちらのタイプなのか、確認してみるとよいでしょう。
 

床暖房とホットカーペットの光熱費を比較

今回の事例では「床暖房をやめてホットカーペットにした場合、コストはどれくらい安くなるのか?」ということなので、電気式・温水式それぞれの床暖房にかかる光熱費と、ホットカーペットにかかる電気代を計算してみましょう。
 
あるメーカーの電気式床暖房と温水式床暖房の10畳間用を1日8時間使用した場合で計算すると、1時間あたりのコストは電気式床暖房(PTCヒーター式)が約35円、温水式床暖房(ヒートポンプ式)が約19円になります(電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを使用)。1ヶ月(30日)換算すると以下の通りです。