会社員で「スポットワーク」の単発バイトをしたい! でも働き過ぎると「確定申告」や「社会保険料」で苦労することに!? 労働時間も含めた“注意点”を解説
スポットワークとは、利用者(ワーカー)が自分の都合に合わせて、数時間から数日など短期間で単発的に働く働き方です。スポットワークの利用者の半分以上が正社員を本業としている人々で、利用者にも利用企業にも大きなメリットがあると言われています。   ただし、スポットワークによる副業収入などが一定限度を超えると、確定申告や社会保険料の負担が生じることがあります。また労働時間管理の問題も生じます。   本記事では、税金や社会保険の負担が生じない働き方の要件、労働時間管理の問題など、無理なくスポットワークに取り組むための注意点を紹介します。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

スポットワークとは

スポットワークについて、一般社団法人スポットワーク協会(以下、スポットワーク協会)では「短時間・単発の就労を内容とする雇用契約のもとで働くこと」と定義しています。スポットワークでは、スマートフォンで利用できるアプリを使ってワーカーと雇用主をマッチングすることが多く、企業や店舗は人手がほしい時間帯にピンポイントで求人を出し、ワーカーは自分の空き時間にできる仕事をアプリ上で選び、雇用契約を結びます。数時間単位で働く1回限りのアルバイトのようなイメージです。
 
なお、副業として、業務委託契約で働いている人もいるかと思います。業務委託契約は、注文者に成果物や役務を提供して報酬を得る点や、業務の進め方が受託者に任されている点などが、スポットワークとは異なります。
 

スポットワークの利用者と主な職種

スポットワーク協会の調査では、24年5月末時点の国内のスポットワーク登録者数は約2200万人になります。
 
スポットワーク利用者は、業界大手タイミーの調査では「正社員」54.0% 、「パート・アルバイト」11.8%であり、「スポットワークのみで生計を立てている」という人は0.6%にとどまります。
本業を持ち、さらに副収入を得たい人がスポットワークを活用しているようです。本業の休日に稼ぎたい、本業が終わった後の平日の空き時間を活用したい、といったニーズにふさわしい働き方と言えるでしょう。
 
スポットワークの主な職種は以下のようなものです。特定の時期・時間に業務が繁忙になり、スポットでの労働力投入が必要な職種が多い傾向にあります。