投資初挑戦なのですが、初心者は「金」に投資をしないほうがいいでしょうか? 金投資をする際の注意点や、株や社債などとの違いを教えてください
金(ゴールド)は歴史的高値で推移しており、金投資への関心が高まっています。この記事では、初心者向けに、金投資をする際の注意点や、株や社債などとの違いを解説します。

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株式とは?

株式を購入するということは、その会社の所有者(株主)になることです。株式はハイリスク・ハイリターンの金融商品です。
 
株主になると、値上がり益(キャピタルゲイン)を得られるのが最大の魅力です。そのほか、配当(インカムゲイン)、株主優待、株主総会に参加できるなどのメリットがあります。
 
一方、発行企業の経営破綻や株価の大幅な値下がりのリスクがあります。初心者が銘柄選択をするのは難しく、TOPIX(東証株価指数)や日経平均などのインデックス(市場の平均)を上回る利益を出せるのは2割程度といわれています。また、購入のタイミングも難しく、初心者は高値つかみをするリスクがあります。
 

債券とは?

債券は、国や地方公共団体、民間企業などが必要資金を借入するために発行する借用証書のようなものといえます。国が発行する債券を国債、民間企業が発行する債券を社債といいます。
 
債券は購入後、定期的に固定利率分の利息を受け取り、満期日に額面全額が払い戻されます。中途売却した場合、元本割れのリスクがありますが、満期まで保有すると元本割れしません。債券は株式と同様に、発行体が倒産した際には払い戻しがされないリスクがあります。
 

金投資の魅力・留意点

株式や債券などのペーパー資産は、発行体である企業や国などの破綻によって無価値になる信用リスクがあります。
 
しかし、金には発行体がないということから、信用リスクがありません。さらに、その希少性のため価値がゼロになることもありません。腐食せず、耐火性にも優れています(融点が1063℃)。そのため、金融不安が起こると金が買われる傾向があります。
 
金地金は、世界のほとんどの国で自由に売買でき、不動産や株式・債券に比べて換金性に優れています。金を売るときに消費税を上乗せできるので、消費税がアップしたらその分得をします。
 
インフレ時、貨幣価値は低下しますが、実物資産である金の価値は下がりにくいのも特徴です。
 
一方、預金の利息、債券の利子、株式の配当など多くの金融商品にはインカムゲインがありますが、発行体がない(信用リスクがない)金にはインカムゲインはありません。
 
金は日本金地金流通協会の正会員・登録店、または宝飾店、銀行、百貨店などで取り扱っています。
 

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