企業によっては、経費精算や立て替え支払いのルールが明確に就業規則に定められており、「法人カードの使用」が義務づけられているケースがあります。このような場合には、規則違反にもなりかねません。
横領などのリスクを避けるための対策
こうしたリスクを避けるためには、事前の確認と適切な対応が重要です。
まず幹事を引き受けた際に、その会の費用が会社の経費で落ちるものなのか、社員自己負担なのかを確認しましょう。会社経費の場合、個人のクレジットカードを使って立て替えることが可能かどうか、必ず上司に確認することが大切です。
特に、会社が法人カードを支給している場合は、それを使用することが原則となることが多いです。会社が法人カードを支給している場合は、法人カードを利用することで、個人のポイント付与や利益発生の問題を回避できます。
基本的に、会社経費で落とせることに個人カードは使わないほうが安全
会社経費での飲み会の費用を個人のクレジットカードで支払い、ポイントを貯める行為には思わぬリスクが潜んでいます。費用負担をしていないのに、ポイントを個人で受け取ることで、業務上横領罪に問われるリスクがあるためです。
新年会などの飲み会だけではなく、例えば出張にかかる費用など会社が負担することに対し、個人カードを使用してポイントを貯めるという行為は避けたほうがよいでしょう。
トラブルを避けるためにも事前に会社のルールを確認し、費用が会社持ちの場合の立て替え精算は、上司に確認せずに個人カードを使うことは避ける、金額が大きくて現金の立て替えが難しい場合は事前に相談するなど、新年会の幹事としての役割を果たしながらもリスクを回避しましょう。
出典
e-Gov法令検索 刑法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー