
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
高校新卒者の平均年収
総務省が公表している令和5年(2023年)の賃金構造基本統計調査によると、高校新卒者の平均年収は表1の通りです。なお、平均年収は給与月額の12ヶ月分とし、ボーナスを含まないものとします。
表1
給与月額(男女計) | 平均年収 | |
---|---|---|
10〜99人 | 18万5300円 | 222万3600円 |
100〜999人 | 18万7000円 | 224万4000円 |
1000人以上 | 18万7400円 | 224万8800円 |
企業規模計 | 18万6800円 | 224万1600円 |
※総務省統計局「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
高校新卒者の平均年収は220万円程度となっており、企業規模による年収差はあまりないことが分かります。ただし、1年目からボーナスが支給される会社もあるため、ボーナスを含めば記載の平均年収を超える可能性もあるでしょう。
高校新卒者の求人傾向
近年、高校新卒者の求人の見直しを行っている企業も多くなっているようです。ここでは、高校新卒者の求人傾向を解説します。
企業側が高校新卒者の採用を積極的に行っている
株式会社ジンジブの高校新卒採用に関する企業動向調査によると、高校新卒者の採用を積極的に行っている理由として最も多いのは「若手人材の層を厚くするため」とされており、次いで「人材不足のため」となっています。これらの背景には、少子高齢化にともなう若年層の採用に苦戦していることが考えられるでしょう。
採用を強化するために、求人票やホームページ、採用パンフレットなどの整備にくわえて、採用動画や企業公式SNSなどの高校生に関心の高いツールの使用なども行われているようです。
また、高校新卒者が安心して長く働けるように、これまでの働き方を見直す動きも行われているようです。例えば、残業時間の削減や休暇取得の促進、福利厚生の充実などがあげられます。