
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
30代・年収500万円の平均貯金額は?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、30代の単身者の平均預貯金額は594万円、二人以上の世帯では601万円と報告されています。 平均を見ると「自分の貯金額は少なすぎるのでは?」と感じるかもしれません。
しかし、中央値(ちょうど真ん中の値)を見ると、単身者で100万円、二人以上世帯で150万円となっており、「貯金100万円」は決して珍しい数字ではありません。
ただし、この調査には貯金をたくさん持っている人も含まれているため、実際には「貯金ゼロ」や「100万円以下」の人も少なくなく、個々の状況や生活スタイルによって大きく異なります。
なぜ貯金が増えない? 30代のお金の使い道
年収500万円の場合、手取りはおおよそ375〜425万円です。月々の手取り収入はボーナスなしの場合で31〜35万円ですが、ボーナス込みの場合は23~26万円程度になる可能性があります。
このなかから生活費や固定費といった支出を考えると、思った以上に貯金に回せる金額は少なくなるでしょう。30代の一般的な支出例は、以下のとおりです。
家賃・住宅ローン:8〜12万円
食費:4〜6万円
光熱費・通信費:2〜3万円
交際費・趣味:3〜5万円
保険・年金:2〜4万円
その他雑費:3〜5万円