財務省によると、2025年度の税収の見込みとして概算額を78兆4400億円としています。これは前年度の当初予算額よりも8兆8320億円、補正後予算額よりも5兆50億円多く、6年連続で最高額を更新する見込みです。
税収を増加させる要因として、物価上昇による事実上の課税強化の影響(インフレタックス)が挙げられます。また2024年度に実施された定額減税が、2025年度は実施されないことも影響すると考えられます。
消費税に関しては、今後15%に引き上げられる可能性が議論されているようです。そうなれば大幅な税収の増収につながるかもしれません。
収入が多い税目トップ3は消費税・所得税・法人税! 物価高や好調な企業業績の影響で今後も増収が予想される
5年連続で最高額を更新する見込みの税収ですが、収入が多い税目は消費税の24兆3430億円、所得税の20兆1090億円、法人税の18兆540億円であることが分かりました。これらは「基幹3税」とも呼ばれていて、昨今の物価高や好調な企業業績の影響を受けていることが考えられます。
2025年度の税収は78兆4400億円となる見通しで、6年連続で過去最高額を更新するようです。税収が増加すれば公共サービスの改善などメリットが期待できますが、消費税の増税など国民の負担が増えるデメリットにもつながります。
税収の増減は私たちの生活に大きな影響を与えますから、今後の動向に注目するのもよいでしょう。
出典
財務省 令和7年度租税及び印紙収入概算
財務省 一般会計税収の推移
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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