
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
税収が5年連続で最高額を更新する見込み! 5年間の推移と増収の背景
財務省によると、租税および印紙収入の2024年度補正後予算額は73兆4350億円で、5年連続で過去最高になる見込みであるとのことです。
2024年度の税収は、当初予算額の69兆6080億円よりも3兆8270億円上振れしましたが、好調な企業業績、雇用、所得環境の改善が背景にあるといわれています。過去5年間の一般会計税収の推移は以下の通りです。
・2020年度:60兆8000億円
・2021年度:67兆円
・2022年度:71兆1000億円
・2023年度:72兆1000億円
・2024年度(補正後予算):73兆4000億円
収入が多い税目トップ3
2024年度補正後予算額の中でも、収入が多い税目は以下の通りです。
・消費税:24兆3430億円
・所得税:20兆1090億円
・法人税:18兆540億円
これらは「基幹3税」とも呼ばれていて、昨今の物価高や好調な企業業績の影響を受けているといえます。
消費税は2019年10月に8%から10%に引き上げられたことに加えて、コロナ禍で停滞した経済が正常化し、消費が順調に回復したことが反映されているようです。また世界的な物価高が続く中、輸入品の価格が上がったことも関係しています。
法人税は、経済活動が正常化したことに加えて、円安の効果で大企業を中心に業績が伸びたことが増収につながった年もありました。企業の業績が伸びると、会社員の給与やボーナスが増え、雇用環境が改善します。そうなると所得税の収入も安定するでしょう。
なお上記以外の税目には、相続税(3兆3870億円)、揮発油税(2兆180億円)、酒税(1兆2090億円)、印紙収入(1兆420億円)、関税(9170億円)、たばこ税(9480億円)などがあります。