40~50代の転職でも「4人に1人」が年収10%以上アップ! 若者だけでなく中高年で「年収増の転職」が増えている理由とは?
厚生労働省の調査によると、2023年の転職入職者数は約541万人となっており、2022年よりも44万人ほど増えています。   また転職入職者において、「転職により賃金が増加した」と回答した割合は37.2%となっており、2009年以降では最も多くなっています。逆に転職により賃金が低下したと回答した割合は32.4%となっており、転職により賃金が増加した人のほうが多い結果となっています。   本記事では転職により賃金が増加した割合を年齢別に紹介し、40代や50代でも賃金増の転職が増えている理由について解説します。

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40代や50代でも転職で年収アップできる時代に

転職により賃金が増加したと回答した割合は全体で37.2%でしたが、20代前半では50%以上、20代後半~30代前半も約45%となっており、若い世代の転職者の約半数は転職により賃金が増加していることになります。
 
30代後半~40代後半で約40%が転職により賃金が増加したと回答しており、50代前半で約35%、50代後半でも約28%となっています。
 
また同調査によると、転職により賃金が10%以上増加したと回答した40代は約27%、50代前半で23%となっています。40代や50代前半の転職でも4人に1人は賃金が10%以上増加する転職に成功していることになります。
 

人手不足は中途採用にも影響している

東京商工会議所の調査によると、2024年新卒者の採用計画人数に対する充足率が50%未満と回答した企業が41.5%となり、新卒採用が難しくなっていることが分かります。
 
また、リクルートワークス研究所が実施した「中途採用実態調査」によると、2023年度下半期に必要な人数を確保できなかったと回答した企業は53.2%と、過去最高の割合となっています。
 
同調査によると、中途採用の実施目的の上位3項目は「離職への対応」「即戦力人材の獲得」「採用未充足への対応」となっており、新卒採用だけでなく、中途採用市場においても人手不足が叫ばれているのが現状です。
 

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