
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
一人暮らしにかかる費用にはどんなものがある?
一人暮らしにかかる費用は、年齢や性別、職業、生活スタイルなどによって異なる可能性があります。平均的な例として、総務省統計局の「2023年(令和5年) 家計の概要」を参考にして見ていきましょう。
総務省統計局の統計によると、単身世帯の平均総支出額は16万7620円でした。内訳は、支出額が高い順に以下のとおりです。
●食費:4万6391円
●その他の支出:2万5051円(交際費・雑費など)
●住居費:2万3815円
●交通・通信費:2万1796円
実家暮らしで削減できる費用はどれくらい?
次に、実家暮らしではどれくらいの費用削減が見込めるのか、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を基に想定してみました。
年間の賃金は、年齢・性別で異なりますが、統計によると総合平均では318万3000円、1ヶ月26万5000円程度です。一般的に手取りは賃金の75%から85%とされているため、手取り80%で計算すると21万2000円程度の収入です。
また、単身世帯の平均支出額は約16万7000円であるため、21万2000円から平均支出額を差し引くと、単純計算で約4万5000円が余剰金になる計算です。
実家暮らしで削減可能な費用は、家賃、光熱費、食費などが考えられます。とある調査では、実家暮らしでは家賃負担がなくなり光熱費や食費が低減する傾向があるため、20歳~34歳の生活費はおおむねで8万円程度がかかると推測されるようです。
以上を踏まえ、単身世帯の平均支出額から8万円を差し引くと、8万7000円程度が余剰金として残ります。おおむねで一人暮らしよりも4万2000円程度が浮く形になります。