大学生の息子から「年金が払えない」と連絡が! 未納が「60万円」あるらしいけど、今から払えば大丈夫? 社会人になってから払うこともできるの?
20歳になると、日本に居住している全ての人が国民年金に加入する義務があります。しかし、学生は収入がないことも多く、負担が大きいと感じることもあるでしょう。   もし未納分がある場合、今からまとめて支払えば、将来は満額受給できるのでしょうか?本記事では、国民年金保険料の未納分の扱いと、学生で支払いが難しい場合の制度について解説します。

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国民年金保険料が未納の場合はどうなる?

国民年金保険料を支払わないと未納扱いとなり、年金額や受給資格期間にカウントされません。2024年度の国民年金保険料は月額1万6980円であり、3年間(36ヶ月)未納だった場合、約60万円の未納が発生します。
 
ただし、国民年金の保険料は納付期限を過ぎた場合でも、2年以内であれば支払うことができます。しかし、納付期限から2年を過ぎると時効が適用され、未納分を支払うことができなくなります。そのため、まずは2年以内に支払いを済ませることが重要です。
 

時効の場合は任意加入制度で未納分をカバーする

もし納付期限を過ぎてしまい、時効が適用される場合でも、国民年金の「任意加入制度」を利用することで、満額受給を目指す方法があります。
 
国民年金の加入年齢は原則20歳以上60歳未満で、満額受給には480ヶ月の保険料支払い期間が必要です。しかし、万一この480ヶ月に達していない場合でも、60歳から65歳になるまでの間に「任意加入」を行うことで、足りない分を補うことができます。
 
任意加入すると、その時点の国民年金保険料を支払うことになります。そのため、納付額が変動する可能性がある点に留意しましょう。
 

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