息子に「娘の初節句にひな人形を」と頼まれた!「母方の実家」を差し置いて買ってしまったけど、本当に問題ない?
目に入れても痛くない、かわいい孫のためのお祝いであれば、お金はいくら出しても惜しくないと考える人も多いのではないでしょうか。子どものお祝いの場面のひとつに、女の子の孫が誕生したときに考えることとして「桃の節句」のお祝いがあります。   女の子の健やかな成長と将来の幸運を願って、ひな人形を購入する家庭も多いでしょうが、このひな人形は誰が購入するのが一般的なのでしょうか。   本記事では、ひな人形は誰が購入するものであるのか、またその理由と、節句のお祝いやひな人形の相場について解説していきます。

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初節句っていくらかかる?

ベビーカレンダーの調査によると、初節句のお祝いの費用としてかかった総額は、「10~20万円未満」が最も多くなっており、全体の平均額は約12万円という結果になりました。
 
この費用の内訳では、全体のほぼ8割が「ひな人形代」となっており、次いで食事代、写真代、衣装代となっています。このことから初節句をお祝いする家庭のほとんどで、ひな人形をお祝いとして用意していることが分かります。
 

なぜ「母親側」の親が送るの? ひな人形を贈る際の注意点

地域にもよるかと思いますが、ひな人形を贈るのは「母親側」の親であるという場合が多いでしょう。この背景として、かつてはひな人形が「嫁入り道具」のひとつだったためという慣習があります。
 
また、昔は結婚すると、女性が男性の実家に入り、同居をするという生活スタイルが一般的でした。そのため、女性側の親が娘や孫に会いに行くことは今ほど容易ではなく、初節句のひな飾りを母親の実家から贈ることで、娘や孫の顔を見に行く口実にしていたという側面もあるようです。
 
現代では、「結婚した夫婦で新たな家庭を作る」という考え方が一般的となり、「嫁入り」「婿入り」という考えは廃れつつありますが、かつての慣習として、母親側の親がひな人形を贈るというスタイルは今も続いているのです。
 
もちろん、家庭での考え方や経済状況もあるので、「ひな人形を贈る」形に正解はありませんが、「母親側が送って当然」とするのではなく、両家でよく話し合い、仲良くお祝いできるのが一番でしょう。
 

ひな人形の相場