年収500万円の彼氏に「結婚して専業主婦になってほしい」とプロポーズされた! 貯金50万円なので不安だけど「NISAをやればなんとかなる」とのこと。本当にそんなに儲かるのでしょうか?
結婚を機に専業主婦になってほしいと言われたとき、貯金が少なく、将来の生活設計が明確でない場合は、その提案を不安に感じるかもしれません。彼氏のいう通り「NISA(少額投資非課税制度)をやれば大丈夫」という楽観的な言葉を信じたい気持ちもあっても、本当にそれで解決するのでしょうか?   本記事では、将来もらえる年金を計算しながら、実際に毎月どれくらい投資をするべきなのかを具体的に考えていきます。

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専業主婦になった場合の将来の年金と生活費の不足額は?

お互い4年制大学を卒業後に働き始め、32歳で結婚する男女を想定してみましょう。前提条件は以下の通りです。

夫:20~22歳は国民年金に加入し、23~65歳まで平均年収500万円で勤務、65歳で年金を受給開始
妻:20~22歳は国民年金、23~32歳まで年収300万円で勤務、その後は専業主婦となり第3号被保険者に移行し、65歳から年金を受給開始

厚生労働省の公的年金シミュレーターを使って計算すると、夫は年間205万円、妻は年間97万円の年金を受給できることとなります。夫婦の合計は年額302万円、月額約25万2000円です(ともに4月2日生まれの場合でシミュレーション。誕生日によって金額は変わります)。

一方、老後の生活費については以下の統計データを参考にします。

●平均的な生活:月28万2497円(年間約339万円)※2023年の家計調査報告より
●ゆとりある生活:月37万9000円(年間約455万円)※公益財団法人生命保険文化センターの調査より

これに基づく不足額は以下の通りです。

●平均的な生活:年間約37万円不足
●ゆとりある生活:年間約153万円不足

30年間の老後を想定すると、不足額はそれぞれ約1109万円と約4584万円に達します。
 

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