スーパーの卵が「200円」を超えていて驚き! 数年前まで「100円台」だったと思うのですが、なぜこんなに高くなっているのでしょうか?
卵は「物価の優等生」といわれるほど小売価格が変わらない商品の1つに挙げられ、これまでも多くの家庭や飲食店などで料理に使われ、日々の食事に欠かせない食材といえます。いろいろな料理に使えるだけでなく、栄養価も高いので毎日食べている人も多いでしょう。   しかし、近年はスーパーやコンビニなどで卵の価格を見ると、少し前と比較して上がっていると感じられるのではないでしょうか。   本記事では、ここ数年での卵の小売価格の推移について紹介します。

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卵の小売価格は数年前と比較して高くなっている

数年前までは100円台で卵を購入できていましたが、近年では200円台になっているのは事実です。
 
一般社団法人日本養鶏協会が発表している鶏卵価格の年次別月別推移を基に、ここ5年の年平均価格、最も高い金額、最も安い金額について図表1にまとめました(全農:東京Mサイズ、キログラムあたり価格)。
 
図表1

年次 年平均 最も高い金額 最も安い金額
令和5年 306円 350円(4月・5月) 247円(12月)
令和4年 215円 284円(12月) 151円(1月)
令和3年 217円 259円(6月) 142円(1月)
令和2年 171円 202円(4月) 145円(8月)
令和1年 173円 227円(12月) 121円(1月)

一般社団法人日本養鶏協会 鶏卵価格の年次別月別推移を基に作成
 
年平均で見ると、数年前はキログラムあたり100円台で購入できましたが、令和3年からは年平均が200円台に突入しました。月によっては100円台で購入できる場合もありますが、タイミングによっては200円台後半になるケースもあります。
 
特に、令和5年は卵の小売価格が年平均306円と過去最高なのに加えて、最も高い金額についても350円が2ヶ月あるなど年間を通じて卵の小売価格が高かったです。
 
これまで長年に亘って安定した価格推移をしてきた卵ですが、最近は価格上昇傾向にあるといえるでしょう。
卵はいろいろな場面で活躍してきた優秀な食材で、使用される料理が多くあり、小売価格の上昇による影響がさまざまな場面で大きくなっています。
 

卵の小売価格が高くなっている理由とは?