わが家は電気ケトルを使っているのですが、これから寒くなるのでお湯を溜めておける電気ポットもいいなと思っています。「ケトル」と「ポット」ではどちらのほうが電気代を安く使えるのでしょうか?
寒い季節が近づくにつれ、温かい飲み物が恋しくなります。多くの家庭で重宝されているのが、電気ケトルと電気ポットです。どちらもお湯を沸かすための電化製品ですが、それぞれの特性や使い方には大きな違いがあります。   本記事では、電気ケトルと電気ポットの電気代の目安や、長持ちさせるコツをはじめ、お湯を沸かす別の方法についても紹介します。

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電気ケトルの電気料金目安

ここでは、電気ケトルを使用する際の電気料金を、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が示している目安単価「31円/kWh(税込み)」をもとに計算していきます。また、その他の条件は、以下の通り設定します。

●消費電力:約1300W
●沸騰までの時間:約1分(約140mLの水)

具体的には、次のように計算できます。
1.3kW×(1/60分)×31円/kWh=0.67円
 
1杯のお湯を沸かす際の電気代は、約0.7円になることが分かりました。
 

電気ポットの電気料金目安

計算の条件は、以下の通り設定します。

●消費電力:約700W(お湯を沸かす際)、約35W(保温時)
●沸騰までの時間:約10分(約1.0Lの水)

計算方法は以下の通りです。
0.7kW×(10/60分)×31円/kWh=約3.6円
 
電気代は、約3.6円になることが分かりました。
 
なお、お湯を24時間保温する場合の電気代は、以下の計算から約25.2円です。
0.035kW×24時間×31円/kWh=約25.2円
 

電気ケトルと電気ポットは目的によって使い分けると節約につながる

上記の計算から、お湯を沸かすのに必要な電気代だけをみると電気ケトルのほうがお得なことが分かりました。しかし、用途に応じて電気ケトルと電気ポットを使い分ければ電気代をより節約できます。
 
電気ケトルはすぐに少量のお湯を必要とするシーンに適しており、例えば朝の忙しい時間などのシーンで活躍します。一方、電気ポットは保温性に優れており、大人数でお湯を使用する場合や頻繁にお湯を使う家庭に向いています。それぞれの特性を理解して使い分けることで、より効率的に電気代を抑えられるでしょう。
 

購入費用を抑えるために長持ちさせるコツ