
▼亡くなった母が私名義で「500万円」を遺してくれていた! 名義は自分でも「相続税」はかかる?
空き家を相続した場合にかかる費用
空き家を相続した場合には、評価額に応じて相続税が発生する可能性があることをはじめ、相続登記に関わる費用として、登録免許税や書類取得費用などがかかります。維持管理費用としては、固定資産税、火災保険料、地震保険料、光熱費、修繕費なども発生することになると考えられます。
明確な使途があればよいのですが、空き家を維持するだけでも多くのお金がかかるおそれがあるため、売却などの選択肢も視野に入れる必要があるでしょう。
空き家を放置した場合、罰金になる可能性がある
2014年11月に成立した「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、管理が適切でない空き家の所有者に対して、自治体が改善命令を出すことができるようになっています。改善命令に従わない場合、「最大50万円」の過料(罰金)が科される恐れがあります。
罰金を回避するためには、草刈や清掃、点検、修繕といった定期的な管理が必要です。近隣住民に迷惑がかからないよう、適切に管理しなければなりません。
売却すべきかどうかの判断
前項までのように、空き家は維持管理の費用がかかる上に、定期的な管理を行わないと罰金が科される可能性まであります。もちろん生まれ育った実家という心理的側面もあるため、売却が最適な選択肢とはいえませんが、土地や建物を有効に活用してくれる誰かに譲ることも検討しておきましょう。
また、不動産の売却は、物件の所在地によっては買い手がなかなか見つからない可能性もあります。急いで売却しないといけない事態になった場合、都合よく高い値段でスムーズに購入してくれる買い手が見つかるとは限りません。
早めに信頼できる業者を見つけ、売却の可能性がある時点から相談を行っておきましょう。