
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
介護度による施設の利用料の違い
介護施設や居住系のサービスを受ける場合の利用料金は、要介護度によって自己負担額が異なります。どのように異なるのか、施設別に見ていきましょう。
介護老人保健施設(通称:老健)
介護老人保健施設は、医療ケアとリハビリを提供する施設で、退院後の自宅復帰を目指す方に向いています。3ヶ月程度を目安に帰宅できるようにサポートされており、費用の目安は以下の通りです。
・入居対象者:要介護1以上の介護認定を受けている方
・月額費用:食費込みで10万円~
特別養護老人ホーム(通称:特養)
特別養護老人ホームは社会福祉法人が運営しているため、ほかの施設と比べると費用負担が少ないとされています。所得に応じた減免制度もあるため、自治体の補助制度を確認しておくとよいでしょう。
・入居対象者:原則要介護3以上
・月額費用:食事込みで9万円~
入居対象者は原則要介護3以上となっていますが、生活に支障があったりやむを得ない事情があったりする場合は、要介護1~2の方も入所可能となっています。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、手厚い介護サービスを受けられる民間施設です。施設ごとに料金の幅が大きく、入居金は0円~数千万円を求められるケースもあります。
介護付き有料老人ホームは、医療的ケアが充実している施設もあり、要介護度が高くなっても住み続けられる点がメリットです。しかし、特別養護老人ホームなどの公的施設と比べると費用負担が大きいため、資金計画を立てておく必要があります。