転職者の約2割が年収ダウン? 「転職=年収アップ」は危険な考え方と言われる理由を解説
転職する際、年収を上げたいと考える人は少なくないでしょう。しかし「転職=年収アップ」と考えてしまうのは、あまりよくないようです。   そこでこの記事では、転職によって年収が増加・減少する割合をまとめました。転職で年収が下がるおもな理由もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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転職によって年収が増加・減少する割合

株式会社マイナビが実施した「転職による年収アップの実態調査」によると、増加した人の割合は40.2%、減少した人の割合は25.1%となっていました。
 
ただし、転職による年収の増減は年齢によっても異なるようです。同調査で発表されていたデータによると、表1のように年齢別の増減に差がありました。
 
表1

年代 年収増加 年収減少 年収変動なし
20代 45.0% 21.5% 33.5%
30代 43.0% 16.5% 40.5%
40代 39.0% 25.0% 36.0%
50代 33.5% 37.0% 29.5%

※株式会社マイナビ「転職による年収アップの実態調査」を基に筆者作成
 
表1の結果を見ても分かるように、若い世代のほうが年収増加の割合が多く、年齢が上がるにつれ年収が増加する割合は少なくなっていると言えるでしょう。
 

転職で年収が下がるおもな理由

転職によって年収が下がる理由はさまざまですが、そのなかでもおもな理由としてあげられているのは以下の3つです。

・業種・職種が異なる
 
・労働時間の短縮
 
・役職や階級の変更

上記の内容について、詳しく解説します。
 

業種・職種が異なる

現在とは違う業種や職種に転職した場合、年収が下がる傾向にあるようです。別業種に転職すると求められるスキルにも違いが生まれ、これまでの経験を生かしにくいこともあるでしょう。
 
この場合、扱いとしては未経験人材となってしまうようです。即戦力の人材と比べて新たなことを覚えたり、研修を受けたりといった時間が増えることから、別業種・職種への転職は年収が下がりやすい可能性があると言えるでしょう。
 

労働時間の短縮