節約のため「2日に1回」しかお風呂を入れ替えていませんが、友人から「不衛生」と言われました。毎日「お湯を入れ替える」と「光熱費」はどのくらい増えるのでしょうか?
生活費のなかでも光熱費は大きな支出の1つです。毎日湯船のお湯をためることがもったいないと感じ、節約のために2日に1回のペースでお湯はりしている方もいるかもしれません。しかし、一度ためたお湯を一晩放置すると、細菌が増殖し衛生面でのリスクを伴うおそれがあります。   そこで今回は、毎日入れ替える場合とお湯を2日に1回入れ替える場合で、光熱費にどのくらい差が出るのか解説します。湯船のお湯を1日以上使い続ける際の衛生面のリスクもご紹介しているため、参考にしてください。

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湯船のお湯を1日以上使い続ける際の衛生面のリスク

湯船のお湯を1日放置すると、お湯のなかの細菌が大量に増えるとされています。そのため、衛生面で考えると毎日入れ替えたほうがよいでしょう。
 
株式会社衛生微生物研究センターの研究によると、お湯をはった直後の細菌数は数十個だったのに対し、入浴直後で数百~数千個、1日放置すると数十万から数百万個に増えるという結果もでています。
 
このような点から、基本的には毎日お湯をはって入浴するほうが衛生面で安心できる可能性があります。
 

湯船のお湯を毎日入れ替える場合と2日に1回入れ替える際の光熱費

湯船にお湯を入れたり、追いだきをしたりする際は、ガス代と水道代がかかります。しかし、地域や契約内容、給湯器の熱効率も異なるため、今回は以下の条件でそれぞれ計算していきます。

●水道代:0.24円/1リットル
●ガス単価:163.07円
●発熱量:1万750キロカロリー(都市ガスの場合)
●熱効率:80%(新規給湯の場合)/75%(追いだきの場合)
●お風呂の湯量:200リットル
●水道水の温度:17度
●浴槽内の残り湯の温度:15度
●最終的な浴槽内のお湯の温度:40度