
薬の効果は同じでも成分や量が異なる
医療用医薬品と市販薬が同じ効能・効果を持っている場合でも、成分の種類や含有量が異なるケースは多々あります。例えば、風邪の症状に効く薬であっても、医師が処方する薬のほうが、含まれている成分や配合量は実際に多いのです。
そのため、同じ風邪の症状でも、処方薬のほうがより強い効果を期待できる場合があります。裏を返せば、自己判断で薬を選ぶ際に、効果が似ているからといって余っていた医療用医薬品を代わりに使用するのは、かなり危険な行為だということです。
必ず一度は医療機関を受診し、市販の薬を使いたければ自分の症状を薬剤師に相談して、使用方法を守ることが大切です。
市販と処方の風邪薬どっちがお得?
風邪の際に選ぶ薬には、市販薬と処方薬がありますが、それぞれの特徴やコストを理解して選ぶことが大切です。
市販薬は、薬局やドラッグストアで購入できるため、診察を受ける必要がなく、薬代のみで済むのが特徴です。軽い風邪やすぐに薬を手に入れたい場合に便利といえます。しかし、市販薬は選べる薬の種類や成分が限られているため、自分の症状に最適なものを選ぶには、薬剤師に相談する必要があります。
一方、処方薬は、医師による診察を受けて処方してもらう薬です。そのため、診察料や調剤料が別途必要となりますが、健康保険が適用されるため、自己負担額は3割です。処方薬のメリットは、医師が症状に合った最適な薬を処方してくれる点であり、症状が重い場合や自己判断が難しい場合に頼りになります。
風邪薬においても、軽い風邪の場合には市販薬、症状が悪化している場合や診断が必要な場合は、処方薬のほうが効果的かつ経済的である可能性があります。自分の症状に最適な薬を選ぶためにも、費用や治療内容を考慮した賢い選択が求められます。