【比較】「都市ガス」「プロパンガス」「IH」料金はどれがお得? メリット・デメリットもあわせて解説
だんだんと空気が冷え込み、冬らしい寒さの日も増えてきました。冬は光熱費の支出が気になるところでしょう。暖房はともかく、料理時のガス代・電気代はできる限り抑えたいという人は多いのではないでしょうか。   台所の光熱費は都市ガス、プロパンガス、IHでどれくらい異なるのでしょうか。本記事では、都市ガス・プロパンガス・IHの料金を比較し、どれがお得なのか解説します。

▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算

都市ガス・プロパンガス・IHの概要をおさらい

まずは、都市ガス・プロパンガス・IHの特徴をあらためて確認しましょう。それぞれの特徴は図表1のとおりです。
 
図表1

図表1

一般社団法人日本ガス協会、一般社団法人日本電機工業会WEBサイトを基に筆者作成
 
都市ガスは料金が抑えられますが、サービスが利用できる場所は限られるため、転勤の多い世帯で利用する際は注意が必要です。プロパンガスはさまざまなエリアで利用できるのが特徴ですが、都市ガスに比べると料金はやや高めです。
 
IHはガスを使わず電気で調理します。電気代は4人家族で1ヶ月あたり約1170円(税込)となっています。フライパンや鍋などの調理器具をIH対応のものにしなければならないのがネックです。
 

都市ガス・プロパンガス・IHの料金を比較

では、ガスコンロおよび電気代を以下の計算式に基づき算出して、それぞれの1時間あたりにかかる料金を比較してみましょう。


・ガスコンロ:出力(キロワット)×3.6メガジュール/アワー×使用時間(h)÷ガスの発熱量(メガジュール/立法メートル)×ガス料金(円/立法メートル)
・電気代:消費電力(キロワット)×使用時間×電気料金単価(円/キロワット)

※発熱量はガスコンロが45メガジュール/立法メートル(東京電力)、プロパンガスが99メガジュール/立法メートルとする。
※ガスコンロの出力は弱火で0.38キロワット、中火で1.68キロワット、強火で2.97キロワットであることから、平均して1.68キロワットとする。
※IHの消費電力はコンロ1個を3.2キロワット、電気代は昼夜を平均して26.39円/キロワットアワーとする。