わが家は夫婦で貯金が「100万円」ほど。30代で小学生の息子がいるけど、同世代の「平均貯蓄額」はどのくらい?「私立・公立」にかかる学費も紹介
子どものいる世帯では、家計の中で大きな支出となるのが教育費です。小学生の子どもがいるけれど貯金が少ないため、養っていけるのか不安だと考える人もいるかもしれません。   本記事では、小学生の子どもが1人いる「貯金100万円」の30代夫婦を例に、幼稚園から大学までにかかる費用や子育て世帯の貯蓄・年収の平均額を解説します。

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幼稚園から大学までにかかる費用とは?

まずは、子ども1人当たりの幼稚園から大学までにかかる費用を見ていきましょう。2021年度の文部科学省の調査によると、図表1・図表2の通り、公立と私立によってかかる費用が異なります。
 
図表1

公立 私立
幼稚園 47万2746円 92万4636円
小学校 211万2022円 999万9660円
中学校 161万6317円 430万3805円
高校 154万3116円 315万6401円

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 より筆者作成
 
図表2

大学 国立大学 公立大学 私立大学
4年間の学費合計 242万5200円 253万6757円 396万9723円

文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移 より筆者作成
 
図表を見て分かる通り、幼稚園から高校まで公立で、国立大学に行くパターンが一番教育にかかる費用が少なく済みますが、この場合でも800万円以上かかります。また幼稚園から大学まで全て私立にすると、約2200万円かかります。この金額はあくまで平均値であり、習い事をさせたり、自宅を離れて通学したりする場合は、さらにお金が必要になります。
 

子育て世帯(30代)の貯蓄はどのくらい?

周囲の人の貯蓄額が気になるという人は多いのではないでしょうか。金融広報中央委員会の統計によると、30代の平均貯蓄額は図表3の通りです。
 
図表3

金融資産保有額 割合
非保有(貯蓄なし) 28.4%
100万円未満 12.3%
100万円~500万円未満 27.6%
500万円~1000万円未満 11.8%
1000万円以上 15.1%