
▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
幼稚園から大学までにかかる費用とは?
まずは、子ども1人当たりの幼稚園から大学までにかかる費用を見ていきましょう。2021年度の文部科学省の調査によると、図表1・図表2の通り、公立と私立によってかかる費用が異なります。
図表1
公立 | 私立 | |
---|---|---|
幼稚園 | 47万2746円 | 92万4636円 |
小学校 | 211万2022円 | 999万9660円 |
中学校 | 161万6317円 | 430万3805円 |
高校 | 154万3116円 | 315万6401円 |
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 より筆者作成
図表2
大学 | 国立大学 | 公立大学 | 私立大学 |
---|---|---|---|
4年間の学費合計 | 242万5200円 | 253万6757円 | 396万9723円 |
文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移 より筆者作成
図表を見て分かる通り、幼稚園から高校まで公立で、国立大学に行くパターンが一番教育にかかる費用が少なく済みますが、この場合でも800万円以上かかります。また幼稚園から大学まで全て私立にすると、約2200万円かかります。この金額はあくまで平均値であり、習い事をさせたり、自宅を離れて通学したりする場合は、さらにお金が必要になります。
子育て世帯(30代)の貯蓄はどのくらい?
周囲の人の貯蓄額が気になるという人は多いのではないでしょうか。金融広報中央委員会の統計によると、30代の平均貯蓄額は図表3の通りです。
図表3
金融資産保有額 | 割合 |
---|---|
非保有(貯蓄なし) | 28.4% |
100万円未満 | 12.3% |
100万円~500万円未満 | 27.6% |
500万円~1000万円未満 | 11.8% |
1000万円以上 | 15.1% |