株も分割購入して積立できる? 株式の積立購入ってなに?
新NISA制度のスタートもあって、投資・資金運用への関心が高くなっています。   元来、貯蓄を始める際は、給与からの天引き預金というものが行われてきました。現在では、投資信託などが積立投資の中心になっていますが、給与天引きや銀行口座振替によるものが一般的です。今回は、積立投資信託と同じようにできる「株式の積立購入」について見てみましょう。

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株式投資と投資信託の比較

最初に、株式投資と投資信託の違いを、必要資金、運用方法、対象資産、手数料、リターン、取扱金融機関について比較してみましょう。
 
図表1

図表1

筆者作成
 
図表2
図表2
  
筆者作成
 
株式投資と投資信託はそれぞれに違いがあり、一概にどちらがよいというものでもありません。
 
次に、株式投資と投資信託に投資する際の判断基準となる安全性、収益性と流動性について見てみましょう。
 
図表3
図表3

筆者作成
 
これらの比較では、安全性では投資信託が、流動性では株式投資が優位ですが、収益性では株式投資が優位ということになります。
 
ここからは、収益性で優位になることが多い株式投資について、投資信託と同じように少額から積立で購入できる「株式の積立購入」について見てみましょう。
 

株式の積立購入

株式の積立購入には、これまでの大手証券会社が扱うものと新興のネット証券が扱うものがあります。
 

株式積立・るいとう

株式の積立購入は、扱う証券会社(野村証券、大和証券、SMBC日興証券など)によって、「株式積立」や「るいとう(株式累積投資)」などの名称の商品があり、いつでも証券会社から購入することができます。
 
「株式積立」や「るいとう」は、毎月1万円以上、1000円単位で指定した銘柄の株式を積立購入することが可能です。その具体的な特徴は、以下の通りです。