
▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
大学無償化制度とは?
大学無償化制度とは、家庭の経済状況に関係なく高等教育機関に進学できるよう、学費負担を軽減または免除する仕組みです。
制度そのものは2020年4月からスタートしていますが、2024年度に変更が加えられたほか、2025年度から新しくなります。
具体的には、元々の制度にあった所得制限が撤廃され、子どもを3人以上同時に扶養している間は、国が定める大学などの授業料・入学金が一定の額まで無償となります。金額としては、国公立大学では入学金28万円、年間授業料54万円、私立大学はそれぞれ入学金が26万円、授業料が70万円を上限に減免されます。
なお、支援の対象は要件を満たした大学・短期大学・高等専門学校(4年・5年)・専門学校です。支援の対象となる学校は文部科学省のホームページから確認できますので、子どもの志望校が対象かどうかは事前に確認しておく必要があります。
ちなみに、支援を継続的に受けるには、一定の学習意欲と学習成果を測る要件を満たす必要があり、基本的に成績が学部内などの上位4分の3であれば問題はありません。
対象となる子どもの基準について
扶養する子どもが「3人以上」が対象となるこの制度では、具体的にどの年齢層がカウントされるのかが重要となります。文部科学省によると、「扶養する子どもが3人以上」とは、申し込み時点の市町村民税情報に基づき確認できる扶養する子どもの数が3人以上です。
そのため、例えば第1子が社会人となり、扶養する子どもの数が2人になった場合、その時点で支援対象ではなくなります。
なお、大学院生は支援対象ではありませんが、例えば3人きょうだいの第1子が大学院へ進学し、そのまま扶養される場合、第2子以下は支援対象です。