久々にスーパーで「お寿司」を買ったら、醬油がついてなかった! これって「物価高」の影響なの? 物価・実質賃金の推移とあわせて解説
スーパーで久々にパックのおすしを買ったら、しょうゆがついていなくて驚いた経験はありませんか? 以前は当たり前についていたしょうゆやわさびが省かれているのは、もしかして物価高の影響? と感じる人もいるかもしれません。   本記事では、しょうゆの価格推移や実質賃金の推移、そして全体的な物価高の影響について解説します。

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しょうゆは5年間で56円上がっている

農林水産省が公表しているデータによると、しょうゆ1リットルあたりの全国平均小売価格は次のように推移しています。
 

・令和2年1月:287円
・令和7年1月:343円

 
このように、しょうゆの平均価格は5年間で56円値上がりしました。その値上げの要因として、しょうゆメーカーは、大豆や小麦などの原材料価格や物流費等の上昇を挙げています。
 
こうした事情から、スーパーではコスト削減策の一環として、おすしに付属していたしょうゆを取りやめる動きが増えているのかもしれません。
 

しょうゆ以外の物価も上昇している

しょうゆだけでなく、私たちの生活に関連する商品やサービスの価格が上昇傾向にあります。
 
総務省が2025年1月に公表した「2020年基準 消費者物価指数」によると、総合指数は2020年を100とすると2024年12月は110.7、前年同月比は3.6%の上昇となっています前年の同月(2023年12月)と比較して、特に変化が大きかったのは以下の2部門です。
 

食料

食料全体で6.4%上昇しており、穀類(15.2%増)や生鮮野菜(27.3%増)が大きく影響しています。その中でも、キャベツ(125.7%増)やうるち米(65.5%増)が顕著に変化しています。
 

光熱・水道

光熱・水道費は、全体で11.4%上昇しました。特に、電気代(18.7%増)やガス代(7.8%増)の値上がりが目立ちます。これらは生活に欠かせない固定費であり、多くの家庭にとって重い負担となっているのではないでしょうか。
 
このように全体的な物価が上昇しているなかで、物価上昇に見合った賃金の引き上げがなければ、生活がさらに厳しくなる可能性があります。
 

実質賃金は3ヶ月連続マイナス