飼い始めにかかる費用以降は、食費が主な費用になります。前出のペットフード協会の調査では、ペットフードの1ヶ月平均支出金額は、犬・猫ともに約4000円です。
 
食費以外では、犬の場合は狂犬病予防接種が年に1回必要で、費用は約3000円です。猫は犬のような義務付けられた予防接種はありませんが、感染症予防のためのワクチン接種が推奨されています。
 

突発で必要になる費用

食費以外で大きな費用は医療費です。動物病院は人間のように保険診療の制度がなく全額自己負担のため、人と同じ感覚で受診すると、費用の高さに驚くことがあるかもしれません。高齢になるほど病気になる可能性は高くなるため、予想以上に出費がかさむケースも考えられます。
 

ペットを飼う際にお金以外で大変なこと

ペットを飼うには意外とお金がかかるだけでなく、そのほかにも大変なことがいくつかあります。
 
ペットを飼うと、ペットに合わせた生活をしなくてはならなくなります。旅行などで留守にする際は、ペットを預けなければなりません。短時間の外出でも、夏はペットが熱中症にならないようにエアコンをつけておく必要があるなど、人間だけでなくペットのことも考えた生活に変わらざるを得なくなるでしょう。
 
また、室内で飼う場合は、柱や壁、家具などに傷をつけられる可能性があります。筆者宅では猫を飼っていますが、しつけにより派手に柱や壁をひっかくことはないものの、いつの間にか少しずつ傷が増えています。無傷のままでの維持は難しいでしょう。
 
ほかにも、毛が抜け落ちるため掃除が大変になります。特に春と秋の毛が抜け替わる季節は、大量の毛が抜けるため、こまめなブラッシングや掃除が欠かせません。
 

まとめ

ペットの生涯飼育費用は、犬が平均約270万円、猫が約160万円です。あくまで平均のため高くなる可能性がある一方、安くなる可能性もあります。また、ペットを飼うとお金だけでなく面倒なことも増えます。
 
しかし、ペットを飼うと、癒やしなど大変さを補ってあまりあるメリットがあることも確かです。ペットを飼うメリットとデメリットをよく検討して、責任をもって飼うようにしましょう。
 

出典