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家計を“見える化”してみよう
家計の見直しで最も大切なのは、今のお金の流れを把握することです。
「何にお金を使っているのか?」「どのくらい貯蓄があるのか?」をざっくりでも可視化することで、自然と無駄遣いの発見や改善ポイントが見えてきます。最初は、3つのシンプルな項目だけでOKです。
(1)収入
手取り給与、ボーナス、副業収入など
(2)支出
固定費(家賃・保険・通信費など、毎月同じ金額で出ていくもの)
変動費(食費、交際費など、月ごとに変動するもの)
(3)資産
現金預金、つみたてNISA、iDeCo、株式、保険などの金融資産
ポイントは、「だいたいこのくらい」の金額を把握すれば十分だということです。細かく管理しようとすると挫折しやすいので、最初はシンプルに3つの項目だけを確認しましょう。正確さよりお金の流れをつかむことが大切です。
家計簿をつけるのが面倒、という方には、口座やクレジットカードと連携できるアプリがおすすめです。「レシート撮影機能」がついているものもあり、さらに簡単に記録できます。
固定費から見直そう
家計をざっくり“見える化”した後は、中身の見直しに取り掛かりましょう。家計の見直しで最も効果的なのが、「固定費」の削減です。なぜなら、固定費とは毎月自動的に出ていくお金だからです。一度見直して削減すれば、意識せずに毎月お金が節約できるようになります。
「どこを見直せばいいの?」という方のために、チェックすべき固定費と見直しのヒントをご紹介します。
■家賃・住宅ローン
家賃の安い物件への引っ越しや、家賃交渉を検討するのも一案です。また、住宅ローンを利用している方は、条件のよいローンへの借り換えを検討することで、月々の支出を抑えられる可能性があります。
■保険料
保障内容や不要な特約の見直しを行いましょう。掛け捨て型の保険に変更することで、保険料を抑えられる場合もあります。
■通信費(スマホ代)
スマホ代を見直す際は、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを検討しましょう。
■電気・ガス
新電力への乗り換えを検討してみましょう。また、契約プランを確認し、毎月の電気使用量に合ったプランに変更することで、電気料金を節約できることがあります。
■サブスクリプションサービス
動画配信、音楽配信、ジムや習い事……。現在はさまざまなサブスクがありますが、本当に使っているか確認しましょう。月に1回以下の利用であれば、思い切って解約を検討するのがおすすめです。今は、コストをかけずに楽しめるサービスも充実しています。
固定費の見直しでは、一つひとつの節約額は小さく感じるかもしれません。ですが、複数の支出を少しずつ減らして積み重ねることで、年間では驚くほど大きな節約効果につながります。コツコツと取り組むことが、家計改善の第一歩です。