
▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
60代の平均貯蓄額はどのくらい?
60代の貯蓄額について、金融広報中央委員会 知るぽるとが実施した「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」および「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」には、表1の数値が掲載されていました。
表1
金融資産保有額(単身世帯) | 金融資産保有額(二人以上世帯) | |
---|---|---|
平均値 | 1468万円 | 2026万円 |
中央値 | 210万円 | 700万円 |
※筆者作成
仮に老後資金として70万円ほどしかない場合、単身世帯、二人以上世帯のどちらであっても平均値・中央値ともに下回る結果であることが分かります。そのため、老後に必要な貯蓄としては、少ない額であると考えられるでしょう。
また、同調査では金融資産の有無についても割合が掲載されています。60代で金融資産を保有していない人の割合は単身世帯で33.3%、二人以上世帯で21.0%です。このことから、貯蓄がない人の方が少ないことも覚えておくとよいでしょう。
老後に必要となる生活費の目安
老後に必要となる1ヶ月の生活費の目安について、総務省統計局「家計調査報告 [家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」では、以下の消費支出額が掲載されています。