高校生の息子は将来「政治家」になりたいそうです。あまり意識してこなかったのですが、一体どのような「キャリア」を積んだらなれるのでしょうか? また、年収はどの程度ですか?
子どもから政治家になりたいといわれたら、応援したいという親は多いでしょう。   しかし、実際にどのようなキャリアを積めば政治家になれるのか、また政治家として働いた場合、どのくらいの年収が得られるのか、親でも知らないことは多くあります。   本記事では、政治家の年収や必要なスキル、政治家になるための方法について紹介します。

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政治家の平均給与はどのくらい?

政治家の給与と一口にいっても、国会議員から地方議員まで大きな幅があります。国会議員の年収は2000万円以上で、毎月の給料(歳費)である130万1000円に加え、「期末手当」と呼ばれる年2回のボーナスが含まれます。
 
さらに、文書通信交通滞在費として月額100万円、立法事務費として月額65万円が支給されるため、年間の合計は4000万円以上となります。
 
一方、地方自治体の首長や地方議会議員の給与は自治体の規模によって異なります。首長の年収は1000万以上、多い人では2000万円以上の給与を受け取っていて、地方議会議員の年収も数百万円から1500万円近くまでと幅があります。市区町村議会の議員よりも都道府県議会の議員の方が高収入になる傾向があるようです。
 

国会議員の所得

衆参両院の国会議員の所得(2023年)が公開され、その結果、議員1人あたりの平均所得は2530万円となり、2018年以来の増加を示しています。対象となったのは、前年に1年間を通じて議員を務めた693人で、補欠選挙で当選した議員は含まれていません。
 
ある集計によると、衆議院議員の平均所得は2642万円、参議院議員の平均所得は2319万円です。衆議院議員の方がやや高い所得を得ている傾向があります。
 
全体としては、前年比で374万円増加し、議員全体の所得が増えていることが分かります。その中でも、所得が多かったのは衆議院議員で、最高額は7億4679万円にのぼりました。
 

政治家になる方法