会社の年末調整で住宅ローン控除を忘れてしまった! 初年度は確定申告をしましたが、もう控除を受けることはできない?
住宅ローン控除は、多くの方にとって大きな節税効果をもたらす制度です。初年度に確定申告を行うことで、住宅ローン控除を受けることができますが、2年目以降は勤務先の年末調整で申請することが可能です。   しかし、「忘れてしまった!」という方もいるかもしれません。そのようなとき、どのように対応すればよいのでしょうか。ファイナンシャルプランナー(FP)である筆者が、その対処方法を解説します。

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年末調整で申請を忘れてしまった場合の対処方法

まず、年末調整で住宅ローン控除の申請を忘れてしまった場合、どのような対処方法があるか見てみましょう。
 
1. 再度年末調整が可能か、勤務先に問い合わせしてみる
 
勤務されている方で、住宅ローン控除の確定申告を1年目に行っている場合は、再度年末調整が可能か勤務先へ問い合わせしてみましょう。法律的には1月31日までであれば再度年末調整が可能ですが、一度源泉徴収票を発行するとやり直しに対応しない、あるいは、会社によって締め切りが早い場合もあります。気がついたら、早めに問い合わせしてみましょう。
 
対応してもらえる場合は、以下の書類を準備しましょう。

・住宅借入金等特別控除申告書
 
・住宅取得資金に係る借入金の年末残高証明書

2. 確定申告を行う
 
年末調整での申請を忘れてしまった場合、翌年の確定申告で住宅ローン控除を申請できます。確定申告の期間は通常、毎年2月16日から3月15日までですが、この期間内に必要書類をそろえて提出することで、控除を受けることが可能です。
 

<必要書類>

確定申告に必要な書類として、以下のものを準備する必要があります。
 
・住宅借入金等特別控除証明書
 
・住宅取得資金に係る借入金の年末残高証明書
 
・マイナンバーカード、または本人確認書類

確定申告の方法