デジタル時代に家計簿を紙でつけている人は半数以上?デジタル家計簿を利用しない理由とは
家計の流れをつかむのに便利なツールとして家計簿があります。収入に比べ支出は多岐にわたるため、記録をつけておくことで、いつ、どこに、どのようにしてお金が出ていっているか目で見て分かるようになります。そのため、家計簿はぜひ習慣化したい記録だといえるでしょう。   家計簿はこれまで専用のノートや手帳などに記録を残していたかもしれません。デジタル時代の現代では、パソコンを使い自分で作成したり、専用ソフトやスマホアプリを利用することもあるでしょう。ですが、デジタルツールを使わずに紙の家計簿を使っている人はまだ半数近くいるといいます。   本記事では、家計簿をつけている人の実態と、なぜデジタルツールを利用しないのか、また家計簿の効果についても改めてご紹介します。

家計簿をつけている人の割合

株式会社ベネッセコーポレーション発行の生活情報誌「サンキュ!」が2022年5月13日から14日にかけてインターネットで行った家計簿に関する調査によると、20〜40代の既婚女性約300人中、家計簿をつけている家庭は約8割だと分かりました。
 
この調査において、紙家計簿派は約3割、紙とデジタルの併用派は約2割、デジタル家計簿派は約5割という内訳でした。
 
また伊藤手帳株式会社が2021年3月に行った紙の家計簿に関する調査においては、4135人のうち家計簿を定期的につけている人の割合は43.7%でした。その中で、紙の家計簿を活用している人の割合は46.2%となっており、両社の調査において、約5割の方が紙の家計簿を使っていると分かりました。
 

家計簿アプリを利用しない理由

伊藤手帳株式会社の調査内で、紙の家計簿のみ使っている404人に対し、紙の家計簿を使う理由について調査をした結果、以下の通りとなりました。

●自分で紙に記入したり集計する事でお金を使ったという実感がわく:68.8%
●自分で紙に記入したり集計する事で無駄な支出を抑えることができる:37.1%
●予算と支出の進捗がわかりやすい:30.9%