夫はお風呂のお湯を「毎日交換したい派」なのですが、費用が気になります…残り湯をうまく活用すれば「2日に1回」お湯を交換したときと同じくらいのコストになりますか?
お風呂のお湯の交換頻度を減らすことで、水道光熱費を節約できます。しかし、前日ためたお湯に浸かることは衛生面の問題もあり、抵抗を感じる人もいるでしょう。残り湯をうまく活用することで、毎日お湯を入れ替えても一定の節約効果が得られるようにする方法もあると考えられます。   本記事では、お風呂のお湯を入れ替える頻度が毎日の場合と2日に1回の場合にかかるコストを比較するとともに、残り湯を活用した場合の節約効果についてもご紹介します。

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お風呂のお湯を毎日入れ替えた場合にかかるコストは?

まず、お風呂のお湯を毎日入れ替えた場合のコストを計算してみましょう。
 
水道代については、1リットルあたりの単価×使用量で計算できます。東京都水道局によると、水道水1リットルあたりの単価目安は0.24円なので、浴槽に200リットルのお湯をためる際にかかる水道代は「0.24円×200リットル=48円」です。
 
ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」で算出できます。条件を以下とします。

●上昇温度:20度
●熱効率:80%
●発熱量:1万750キロカロリー/立方メートル
●ガス代単価:153.96円/立方メートル(東京ガス株式会社 ガス料金表 東京地区等 一般契約料金B表「24年11月検針分」より)

計算すると、ガス代は以下の通りです。
 
20度×200リットル÷(1万750キロカロリー×80%)×153.96円=約72円
 
水道代とガス代をあわせると約120円で、1ヶ月(30日)に換算すると約3600円のコストがかかる計算になります。
 

お風呂のお湯を2日に1回入れ替えるとどのくらいコストカットできる?

お湯を交換しない日は追い炊きをしてからお風呂に入ることになるでしょう。この場合はガス代のみがかかります。残り湯が180リットルに減っていると仮定すると、以下のような計算式で算出できます。
 
20度×180リットル÷(1万750キロカロリー×80%)×153.96円=約64円
 
浴槽にお湯をためる場合と比較して56円ほど安く済む計算です。2日に1回お湯を交換して、交換しなかった日に追い炊きをした場合の1ヶ月の水道光熱費は「約120円×15日+約64円×15日=約2760円」となり、毎日お湯を入れ替えた場合にかかる1ヶ月の水道光熱費である3600円よりも840円ほどコストカットできる可能性があります。
 

残り湯を活用した場合の節約効果